自己PRと長所とガクチカの違いを簡単に分かりやすく解説

自己PRと長所とガクチカの違いのイメージ 選考用語

就職活動をする時に自己PRと長所とガクチカの違いについて悩んだことはありませんか?

長所とガクチカの違いは分かるかもしれませんが、自己PRと長所、自己PRとガクチカを混同する人は多いです。

そこで、自己PRと長所とガクチカの違いを簡単に分かりやすく解説しました。

大まかな違い

履歴書やエントリーシート、面接で、自己PRと長所・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を問われることがあります。

どれも同じなんじゃないのと思うかもしれませんが、厳密には異なります。

ざっくり言うと、自己PRは採用する価値があることを伝え、長所は性格や人柄、ガクチカは困難・課題を乗り越えた経験を伝えるという違いがあります。

自己PRは採用する価値を伝える

自己PRのイメージ

自己PRのPRはPublic Relationsの略ですが、採用選考においては、求職者と企業の間に良い関係を作るという意味で用います。

つまり、自分は企業にとってこんなに価値のある人間ですよということを伝えるのが自己PRです。

長所は性格・人柄を伝える

長所のイメージ

長所は長けている所という意味なので、他人よりも優れている能力を伝えるのは間違いではありません。

しかし、一般的には、性格・人柄を伝えるのがほとんどです。

そのため、自己PRのように採用する価値まで伝える必要はありません。

ガクチカは困難・課題を乗り越えた経験を伝える

ガクチカのイメージ

自己PRは強みをアピールするのに対して、ガクチカは学生時代に力を入れたことの中で、困難・課題を乗り越えた経験をアピールするという違いがあります。

自己PRもガクチカも用いるエピソードは同じなので、混同してしまいがちですが、アピールポイントが違うということを意識しておけば、間違えなくなります。

もう一つ間違えなくなるポイントとしては、ガクチカを通して得た強みが自己PRになるということです。

自己PRとガクチカは異なる論理展開

自己PRはPREP法、ガクチカはSTARS法という論理展開で話すと、相手にわかりやすくアピールできます。

PREP法は、結論、根拠、具体例、結論で、STARS法は、状況、課題、行動、振り返りという流れになっていて、明確に異なります。

自己PRと長所・ガクチカの注意点

自己PR、長所、ガクチカは同じ系統の質問であるため、混同しないためにも、以下の注意点を確認しておきましょう。

※職務経験がある人は、ガクチカを、仕事上で困難・課題を乗り越えた経験に置き換えてください。

質問の優先度は自己PR・ガクチカが高い

自己PR系の質問で優先度が高いのは自己PRとガクチカです。

エントリーシートでも面接でも両方聞いてくることが多いです。

しかし、長所は自己PRを聞いてきたら、聞かれる可能性は低くなります。

それでも、聞いてきたら、自己PRは採用する価値があること(現在)を伝え、長所は性格や人柄を伝えるようにすると、住み分けができます。

自己PRと長所のアピールポイントは正反対にしない

自己PRで協調性、長所で積極的に発言する性格をアピールすると、全く逆のことを言ってしまっているので、採用担当者はあなたのことを信用できなくなります。

そのため、どちらか一方に合わせる必要があります。

上記の例で、協調性に合わせるならば、議論が円滑に進むように間を取り持つ性格とすることで、信用が生まれます。

全く同じエピソードを用いない

自己PR系の質問はなるべく同じエピソードを用いずに回答しましょう。

特に自己PRとガクチカはエピソードがかぶってしまい、悩む人が多いです。

どうしても他のエピソードが浮かばない場合は、同じでも構いませんが、有名企業であるほど複数を求めてくるので、一つしかないと評価が低くなってしまいます。

「自己PRと長所・ガクチカの違い」まとめ

自己PRと長所・ガクチカは同じ系統の設問ですが、明確な違いがあります。

  • 自己PRは採用する価値を伝える
  • 長所は性格・人柄を伝える
  • ガクチカは困難・課題を乗り越えた経験を伝える

さらに分かりやすく解説すると、

  • ガクチカで得られた強みが自己PRになる(時間軸で言うと、ガクチカは過去、自己PRは現在)
  • 長所に入社後どう活躍できるかを加えれば、自己PRにすることができる(厳密には別々にした方が良い)
  • 自己PR・長所はPREP法、ガクチカはSTARS法という論理展開をする方が話しやすい

最後に、これら3つの設問は、アピールポイント・エピソードがかぶらないようにすると評価が高くなります。