ブラック企業とは何か?定義・特徴を詳しく解説

ブラック企業のイメージ 一般用語

ブラック企業の定義

企業規模を問わず、人材を大量に採用して使い潰す企業のことを指します。

良くないことをしているために、ブラックという言葉が使われています。

しかし、近年では世間的にホワイトと言われている企業であってもすぐに辞める若者が増えており、単純に企業単位で判断しない方が良いでしょう。

ブラック企業の特徴

ブラック企業であると感じる特徴は、「給与」「労働時間」「事業内容」「人間関係」「離職率」に表れています。

給与が安い

給与が安ければ、それ以外の要素がホワイトであっても、ブラック企業です。

給与が安い原因としては、生産性が低いか、経営陣が分捕っていることが挙げられます。

給与を上げたいのであれば、生産性が高い企業や、きちんと評価してくれる企業に就職・転職することが必要です。

また補足として、みなし残業制に注意しましょう。

一定の時間を残業したとみなして、その分の残業代を事前に払う仕組みになっていますが、悪用している企業が多くあります。

例えば、約70時間分の固定残業手当を設定していると、通常の残業代はほぼ払われません。

手当の分だけ基本給が低くなってしまうので、賞与も必然と少なくなってしまいます。

こういう企業は人材を使いホーダイと考えているところが多いので、実際の残業時間を確認するようにしましょう。

労働時間が長い

労働時間が長いのは確実にブラック企業です。

働き過ぎて、うつ病になったり、過労死して、社会問題になっています。

そもそも定時という概念をないがしろにしています。

近年は働き方改革で残業が減っている企業もありますが、口コミサイトやエージェントを利用して残業時間を事前に確認するようにしましょう。

事業内容が社会的に反している

事業内容が高利貸しやアダルト系といったアングラと言われているものを取り扱っている企業は、社会的に反しているため、ブラック企業です。

最近ではファクタリングを言う言葉をよく耳にしますが、金融業なので注意しましょう。

人間関係が悪い

パワハラ、モラハラといったハラスメントによって人間関係が悪い職場はブラック企業です。

クラッシャー上司や同僚のいじめは最たるもので、部署異動で解決できれば良いのですが、ブラック企業は中小・零細企業に多いので、退職せざるを得ません。

離職率が高い

応募しようと思っている企業の離職率を就職四季報や転職口コミサイトなどで事前に知ることができます。

離職率が高ければ、上記に挙げたような問題が原因で辞めている人が多いと言えるので、避けましょう。

ブラック企業の辞め方

ブラック企業に間違って入ってしまった時の辞め方についてまとめました。

週末の夜に辞表を提出する

月~木曜日に辞表を提出しても、引き止めに遭うので、休日前の金曜日の夜に出すようにしましょう。

いったん辞めると決めたら、給与アップやポジションの確約など甘い言葉を投げかけてきても、きっぱり断りましょう。

もし、それに乗って退職しなかったら、社内での印象が悪くなります。

往々にして、甘い言葉は実行されないことが多いです。

騙されないようにしましょう。

退職代行を使う

代わりに退職を伝えてくれる退職代行を利用するのも辞め方の一つです。

問題点としては、非弁行為に当たるのではないかという指摘もあり、弁護士が行っている退職代行を利用するのが無難です。

バックレは最終手段

精神的・肉体的に追い詰められるとバックレる人もいます。

これはあくまでも最終手段です。

まずは、自分で週末に辞表を提出して、それでもなかなか辞めさせてくれなければ、退職代行を利用しましょう。

追い詰められていなければすぐに辞めてはいけない

退職してすぐに転職先が決まればいいのですが、求人動向によっては長引くこともあります。

働いていない空白期間が長くなればなるほど、再就職に不利になっていくので、追い詰められていない限りはすぐに会社を辞めてはいけません。

在職中に転職活動をして、転職先を決めておくのがセオリーです。