就職活動ではガクチカの作成は避けて通れません。
ガクチカはいったいどんな意味なのか、設問の意図や書き方を交えて解説しました。
ガクチカの意味
ガクチカとは学生時代に力を入れたことの略称です。
「入れたこと」なので、面接では過去の出来事を話す必要があります。
履歴書、エントリーシート、面接でよく聞かれる鉄板質問の一つで、
- 学生時代に頑張ったこと
- 学生時代に打ち込んだこと
- 学生時代に困難だったこと
などのように形を変えて、聞いてくることもあります。
ガクチカを聞く意図
なぜ企業はガクチカを学生に求めるのか、その意図をまとめました。
思考・行動の過程を知るため
学生の思考・行動がどのような過程を経てなされているのかを知るために、聞いてきます。
力を入れたということは、何らかの課題があって、解決をするために創意工夫するなど相応の努力があったと読み取れます。
その努力の前後を比較すれば、成長していることも分かります。
さらに、同じ物事に取り組んでいたとしても、取り組みにかける思いは違うので、その学生なりの価値観が現れます。
つまり、思考・行動の過程から、努力・成長・価値観が分かるのです。
自社で活躍できる人材なのか確認するため
学生が自社で活躍できる人材なのか、マッチングのために聞く意図があります。
どんなにガクチカの内容が素晴らしくても、社風や自社の求める人物像とかけ離れていたら、仮に入社したとしても、活躍できず、すぐに辞めてしまいかねません。
その欠員を中途で補うとすると、教育のコスト、採用活動のコストがさらにかかってしまいます。
そのために、事前に活躍できそうか聞くのです。
ガクチカの作り方
意図が分かったところで、ガクチカの作り方に移ります。
ここでは、ガクチカの構成と具体例を知ることで、どのように作ればよいのかが分かります。
ガクチカの構成
- 結論
- 状況(Situation)
- 課題(Task)
- 行動(Action)
- 結果(Results)
- 振り返り(Self-Appraisal)
この6ステップを文章にすることで、ガクチカが完成します。
結論以外の5つは、STARS法という論理展開に当てはまり、聞く側も理解しやすいので、覚えておきましょう。
ガクチカの結論は状況に応じて変える
「サッカーサークルです」のような結論はあっさりし過ぎているので、好ましくありません。
しかし、エントリーシートの文字数が限られている場合は、そのようにあっさりと記述することも必要です。
基本的には、どこで何をしたのか、どんな結果だったのかなどを交えて書くことで、イメージがしやすくなります。
ガクチカの注意点
ガクチカの注意点を確認しておきましょう。
ガクチカは複数用意する
ガクチカは複数用意しておきましょう。
理由は、大企業や有名企業など倍率が高い企業は、ガクチカを複数聞いてくることがあるからです。
そのため、少なくとも3つ用意しておくと、臨機応変に対応できます。
どうしても複数用意できない人は、エピソードが重なってしまっても構いません。
組織レベルのガクチカも用意する
応募している会社が、個人主体の企業であれば、ガクチカも個人レベルのもので対応できます。
しかし、企業規模が大きくなるほど、組織レベルのガクチカが無いと、採用する側も応募者が組織でやっていけるのか不安を抱くので。入れましょう。
ガクチカは複数用意した方が良いと述べましたが、3つのうち1つは組織レベルのものを入れておくと良いです。
1つのガクチカに複数のエピソードを使わない
自己PRでは複数のエピソードを使うこともありますが、1つのガクチカにエピソードは1つだけです。
なぜなら、複数のエピソードだと話が長くなり、印象が薄まって、結局何を言っているのか分からなくなってしまうからです。
そもそもガクチカは、1つのエピソードを深く掘り下げて作るものなので、複数使うこと自体が間違いです。