自己PR書とはどんな書類?メリット・デメリットを踏まえて解説

自己PR書のイメージ 選考用語

自己PRは分かるけど、自己PR書はどんな書類なのでしょうか?

そしてどう書けば良いのでしょうか?

自己PR書の意味や構成だけでなく、メリット・デメリットを踏まえて解説しました。

自己PR書とは

自己PR書は自己PRに特化した書類です。

採用選考の際に提出を求められることがありますが、中途採用ではほとんどなく、新卒や既卒の採用で求められることが多いです。

特に、既卒は職務経験がなく、職務経歴書を書くことができないため、応募者が企業に問い合わせをした際に、自己PR書を代わりに提出するように言われることがあります。

自己PR書は自己紹介書ではない

就活では自己紹介書を書くことがありますが、自己PR書とは異なります。

自己紹介書は、学生時代に力を入れたこと、自己PR、志望動機などを書きますが、自己PR書は自己PRのみを書きます。

自己PR書の分量は?

A4サイズのワード、もしくは、紙一枚に収まる文字数で書きます。

何枚も書くものではなく、一枚で完結させます。

自己PR書の構成・書き方

新卒・既卒(以下未経験者)と経験者とでは異なります。

未経験者は職務経験がないので、学生時代のことやアルバイトをもとにして書きます。

構成は、

  • 強み
  • 強みが得られた背景・根拠
  • 具体的なエピソード(課題・行動・結果)
  • 仕事へどう活かせるか

経験者は社会人時代のことをもとにして書きますが、能力ではなく、職務経歴書では差別化できない人柄のアピールをします。

能力のアピールは職務経歴書の中の自己PRですれば十分です。

構成は、

  • 状況
  • 仕事上の困難
  • 行動内容
  • 結果

自己PR書のメリット

自己PR書のメリットを以下にまとめました。

職務経歴書の代用になる

新卒・既卒と経験者を区別していない企業の場合、応募書類として、職務経歴書の提出があります。

その際に問い合わせをして、新卒・既卒で職務経験がないことを理由に、職務経歴書の提出ができないことを伝えると、代わりに自己PR書を提出するように求めてくることがあります。

つまり、新卒・既卒は、自己PR書を職務経歴書の代わりの書類として使えるのです。

通常よりもアピールできるスペースが広い

自己PR書は基本的に、ワードを用いてA4サイズで1枚で書きます。

そのため、就活のエントリーシートや転職の職務経歴書にも自己PRを書きますが、圧倒的にアピールできるスペースが広いです。

人柄のアピールにも使える

自己PR書は通常の自己PRと同様に、強みのアピールを書くだけでなく、人柄のアピールにも使えます。

これは、新卒・既卒よりも、経験者におすすめで、キャリアに自信がなかったり、ブランクがあるなどのウィークポイントがある時に、補足のアピールとして使います。

職務経歴書では、スキルや実績がメインで、人間味のある文章が書けないので、自己PR書として人柄をアピールすると、意外に効果があります。

自己PR書のデメリット

自己PR書にはデメリットもあります。

中身が伴っていないと無用の長物になる

強み・スキルをアピールするのであれば、論理的に書かれていないと、読みにくい・分かりにくいという評価をされてしまいます。

人柄をアピールするのであれば、具体的なエピソードにボリュームを置いて、仕事の困難さや失敗からの挽回などが感じられるように書かないと、ただの自己満足という評価をされてしまいます。

つまり、中身が伴っていないと無用の長物になってしまいます。

書くのが大変

ワードで自己PR書を書くと、デフォルト設定では文字数が約1400字必要です。

エントリーシートや職務経歴書の自己PR欄は300~400字以下なので、通常よりも多く書かないといけない大変さがあります。

自己PR書を提出した方が良い人

自己PR書は提出を求められている場合を除いて、提出した方が良い人がいます。

既卒者

既卒者は新卒者とほぼ変わりがないのに、道を外れた人のような扱いを受けます。

新卒カードがない分だけ不利なので、少しでもアピールをしないといけません。

そこで、自己PR書を提出すれば、何もしないよりも、アピールにはなります。

企業の方から、余計な書類は提出しないように釘を刺されている場合は、その限りではありません。指示に従いましょう。

職務経歴書以外に補足のアピールをしたい人

職務経歴書ではアピールできない部分を補足としてアピールしたい人は、自己PR書を提出した方が良いです。

特に、リストラ・低キャリア・ブランクがある人は、マイナス評価をされやすいので、提出を求められていなくても作った方が良いです。

その際、スキルではなく、人柄をアピールした方が、一緒に働きたいと思ってもらいやすいです。