職務経歴書の書き方として、プロジェクト式があります。
いったいどのような書き方なのでしょうか?
プロジェクト式とは
プロジェクト式は職務経歴書をプロジェクトごとに期間を併記して記述する形式のことを指します。
過去から現在に向かって書く編年体式と現在から過去に向かって書く逆編年体式の両方を使うことができます。
成長プロセスを見せるのであれば、編年体式を選び、直近のプロジェクト内容をアピールしたいのであれば、逆編年体式を選ぶと良いです。
キャリア式の亜流として見られていますが、編年体式、逆編年体式、キャリア式の3つ形式が使えるので、別物として捉えることもできます。
プロジェクト式のメリット
プロジェクト式で職務経歴書を書くメリットはつあります。
専門性をアピールできる
職歴詳細には、期間、プロジェクト名称・内容、開発環境、規模・役割を記述します。
そのため、どの分野に強いのか、スキルがあるのかが一目で分かります。
汎用性が高い
プロジェクト式は汎用性が高いです。
編年体式で記述する場合は、成長プロセスをアピールすることができます。
プロジェクト内容の左に期間を併記するので、時系列で記述する形にすれば、過去から現在まで順を追って変遷を理解できるからです。
一方で、逆編年体式で記述すれば、直近のプロジェクトをアピールすることができます。
直近のプロジェクトが志望先の業務内容にマッチしている場合におすすめです。
また、キャリア式を用いて、アピールしたいプロジェクトごとにまとめるということもできます。
プロジェクト式のデメリット
プロジェクト式にはデメリットもあります。
時系列で書くと職務経歴書の枚数がかさむ
職歴が浅ければ、時系列でプロジェクト内容を記述していっても、2枚で収めることができます。
しかし、職歴が豊富な人は、プロジェクトの数も多くなるため、2枚どころか、5枚・6枚でも足りません。
枚数が多すぎるのは、まとめられていないということにつながるので、採用担当者の評価は良くありません。
職務経歴書を読んでもらえない可能性が高いです。
重用でないところは控え目に書く、もしくは省略することも必要です。
プロジェクト式に向いている人・向いていない人
プロジェクト式のメリット・デメリットを把握したところで、向いている人・向いていない人を確認しておきましょう。
プロジェクト式に向いている人
コンサルタント・エンジニア
コンサルタントとエンジニアはプロジェクト単位で仕事をする代表的な職種です。
この2つの職種の人は、プロジェクト式で職務経歴書を書くのに向いています。
プロジェクト式に向いていない人
プロジェクト式に向いている人がいる一方で、向いていない人もいます。
プロジェクトベースで仕事をしていない人
営業、経理などのバックオフィス、マーケターなどプロジェクトベースで仕事をしていない人は、プロジェクト式で職務経歴書を書くのは向いていません。