就職・転職活動で志望動機書という言葉を目にしたことはありますか?
いったいどんな書類なのでしょうか?
志望動機書を作成する上での注意点・書き方を踏まえて解説しました。
志望動機書とは
志望動機書は就職・転職活動で企業を志望する理由をまとめた書類のことを指します。
履歴書や職務経歴書に書く志望動機とは文字数が異なり、A4サイズ1枚で最大1400字ほど書きます。
職務経歴書と同様にフォーマットは自由で、パソコンで作成するのが一般的です。
志望動機書を作成するのは珍しい
志望動機書は転職で提出を求められることがありますが、その機会はほとんどないほど珍しいです。
ましてや、新卒でお目にかかる機会もほとんどありません。
企業が志望動機書の提出を求める理由
企業が志望動機書の提出を求める理由は次の2つがあります。
- 純粋に志望意欲を確認したい
- 志望意欲のある求職者だけに応募して欲しい
1つ目の理由は、ミスマッチを防ぐという意図があります。
2つ目の理由は、人気企業ともなると応募者が殺到するため、採用の負担を減らしたいという意図があります。
自ら進んで提出しても良いのか
志望意欲をアピールできるのであれば、企業の指定がなくても、自ら進んで志望動機書を提出しても良いのでしょうか?
結論としては、全くダメではありませんが、企業によっては、他の応募者との公平性を保つために、指定以外の応募書類は評価しない・NGにしているところもあります。
そのため、志望動機書として独立させるよりも、職務経歴書の一部として、A4サイズ1枚分の志望動機を書くという方法はありだと思います。
志望動機書作成の注意点
志望動機書は志望動機の分量を多くしたものだからこそ注意すべき点があります。
結論から書く
A4サイズで1枚分書くと、約1400字になるため、結論が後回しの起承転結スタイルだと、採用担当者の読む気が失せてしまいます。
そのため、結論を最初にもってきて、論理的に書くと読みやすくなります。
空白を作りすぎない
いざ志望動機を1400字も書くとなると、結構大変です。
最初は半分も書けないかもしれません。
しかし、半分だけだと空白が目立ってしまい、却って志望意欲が疑われてしまうので、良い評価は得られません。
最低でも8割は文字を埋めるようにしましょう。
企業の志望理由を明確にする
志望動機書の中でも、核心となる企業の志望理由を明確にしないことには、どこの企業でもいいのではという疑念を抱かれてしまいます。
これまでに培った経験・スキルの中で、どの部分が活かせるのか、共通点を語れるようにしましょう。
経験・スキルに直結しない動機は避ける
経験・スキルに直結しない動機としては、人間関係、残業、給与、福利厚生などが挙げられます。
これらを志望動機として書いても、企業は応募者が自社で活躍できるかどうかが分かりません。
そのため、経験・スキルに直結しない動機は避けましょう。
志望動機書の構成・書き方
志望動機書は、少なくとも次の4つの要素を含めないと、分量的にも足りず、説得力のあるものが作成できません。
- 業界の志望理由
- 職種の志望理由
- 会社の志望理由
- 入社後どのように貢献できるか
以上を踏まえて、志望動機書の2つの構成パターンを確認しましょう。
項目ごとに分けて書くパターン
冒頭でも述べたように、業界・職種・会社の志望理由と入社後どのように貢献できるかを、それぞれの項目ごとに記載していくパターンです。
項目ごとに完全に分離して書くため、文章のつなぎを意識する必要がなく、書きやすいです。
文章でつなげて書くパターン
冒頭の4つの要素に加えて、全体的な志望理由と根拠を記載するパターンです。
全体的な志望理由は、「〇〇の経験・スキルを活かして、△△がしたい」で、根拠は、「全体的な志望理由を抱くきっかけと具体的なエピソード」のことを指します。
新卒の場合は、学生時代のエピソードを用いますが、中途の場合は、根拠のところを転職理由に置き換えると理解しやすいと思います。
このパターンは、項目ごとに分けずに、文章で記載するため、それぞれのブロックがうまくつながるように書かないといけません。