就職という言葉の意味を考えたことはあるでしょうか?
そんなの当たり前すぎて考える必要もないと思うかもしれませんが、意味・目的を分かりやすく解説しました。
就職の意味
職業に就くことを就職と言いますが、多くは会社に属さないと仕事が得られないため、就社という意味も含まれます。
一般的に、新卒や既卒など一度も社会に出て働いたことがない未経験の人に対して用いられる用語です。
就職の関連語としては、転職、再就職がありますが、ここでは割愛します。
日本における就職は就社になっており、本来の意味とはかけ離れていますが、ジョブ型雇用の浸透が進むと本来の意味に近くなるのではないでしょうか?
就職の具体例
就職は7つの学歴カテゴリーに分かれています。以下はその一覧ですが、新卒以外に、中退、既卒も含めると20通りあります。
- 中卒
- 高卒
- 専門卒
- 高専卒
- 短大卒
- 大卒
- 院卒
就職は転職とは違います
職務経験のある第二新卒で、就職と表記したり、逆に未経験の既卒で、転職と表記しているサイトを見かけます。
正しくは、第二新卒は転職で、既卒は就職です。
経験があるのかないのかで判断すると分かりやすくなります。
就職する目的
何も考えずに就職する人はいません。必ず何らかの目的があります。
生活のため
生活、つまり衣食住を成り立たせるためには、お金を稼がなくてはなりません。
今はブログやYoutubeなどを利用して、就職をしなくてもお金を稼ぐことができるようになりましたが、それで生計を立てられるのはほんの一握りです。
ほとんどの人は就職をして、会社からお給料をもらうことによって、生活が成り立ちます。
自分自身を成長させるため
これまでの学生生活で、勉強はさっぱりで、サークル・部活動、アルバイトは全くやっていないから、自分は何も成長していないと卑下する人がいます。
そんな人でも就職活動は自分自身を成長させることができます。
例えば企業研究のために、気になる企業に電話をしまくって、OB訪問を100社したというのは、仕事で言うテレアポで100件アポイントを取ったのと同じです。
それだけでも、営業適正があると評価してくれます。
社会的な信用を得るため
社会的な信用というのは、恋愛・結婚の対象になる、住宅ローンを貸してくれる、クレジットカードが作りやすい、部屋を借りやすいといったことを想像すると分かりやすいと思います。
就職をしていないと収入がないため、これらのような社会的信用が得られません。
例えば、クレジットカードは後払いができますが、それは毎月固定の収入があるからで、就職していないニートは収入が無いので、クレジットカードを作ることができません。
こう考えると、社会的信用というのはとても大事で、就職はそれを得るための必須の手段なのです。
希望の仕事に就くため
学生時代に勉強したことやアルバイト、ボランティアなどから、こんな職業に将来就きたいと思うようになります。
その思いを叶えるのが就職です。
だから、何も意識せずに学生生活を過ごしていると、就職活動に苦労します。
就職に成功する人と失敗する人の違い
なぜ就職に成功する人と失敗する人がいるのでしょうか?
その違いを見てみましょう。
違い1:需要と供給
需要と供給のバランスを見間違うと、就職に失敗しやすくなります。
不景気になると売り手市場だったのが、買い手市場に変わってしまいますが、そんな状況では、応募が殺到しない中小企業でさえ、就職するのが難しくなってしまいます。
不景気でなくても、大企業・有名企業は応募が殺到するので、競争倍率が非常に高いです。
需要と供給のバランスを適切に見極めている人は就職に成功します。
だから、需要と供給のバランスは就職において非常に大事なんです。
違い2:会社・職種の選び方
会社・職種の選び方は就職できる確率を左右します。
全く何も対策をしない人と、自己分析や企業研究をしっかりしている人とでは、後者の方が就職できる確率が高いです。
なぜなら、自己分析や企業研究によって、自分に合った企業や職種を選べているか、もしくは企業に適性のあることをアピールできるからです。
違い3:学生時代の活動量
就職活動はネタが多いほど得をします。
大企業・人気企業ともなると、応募者が本当のことを言っているのか確かめるために、一つのアピールポイントを複数のエピソードで語るように聞いてきます。
ネタを複数用意していれば、対応できますが、用意していないと落ちます。
ネタが多いということは、それだけ学生時代の活動量が多いことを示すので、何もしてこなかった人にとっては非常に厳しい就職活動になります。
違い4:選考対策
会社・職種の選び方でも触れた、自己分析や企業研究をするだけでなく、履歴書やエントリーシートに落とし込んだものを添削してもらったり、模擬面接をしてもらっているかで、内定が得られる人とそうでない人に分かれます。
選考を突破できるかどうかは、事前の準備が物を言うので、選考対策を疎かにしていると、就職活動に苦労します。
就職の手段
就職の手段は主に10個あります。以下はその一覧です。
- 直接応募
- 就活サイト
- 就職エージェント
- リクルーター(リファラル採用)
- 教授推薦
- 縁故
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- 求人誌
- ビジネスSNS
個人で活動する手段が、直接応募と就活サイト、求人誌、ビジネスSNSで、信用で活動する手段が、リクルーターや教授推薦、縁故で、両者の中間が就職エージェント、ハローワーク、ジョブカフェです。
使えるものは何でも使う
平時であろうと不景気であろうと、就職は他社と何らかの競争が起こります。
手段を選んでいると、就職の可能性が低くなってしまうので、使える手段は何でも使った方が良いです。
ただし、縁故で決まった内定を辞退する場合は、直接出向いて断った方が、紹介してくれた人の立場を保てるので、礼儀として覚えておきましょう。